EirでTLL所属のアサX雪兎と申します。ママーリとROをしてる人。現在無職へ!小田和正さんが大好きです(/ー\)


by ein_1935
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創作第一話「フェイヨンを訪ねて」

 とあるアサシンが居た。

 彼には一つの悩みが有る。

 色々と仲間に相談もしたが自身が納得いく理由に辿りつけず、困っていた彼を見て一人のアサシンはこう言った。

 「フェイヨンには一人の老人が居て、悩めるアサシンの相談に乗ってくれるという噂が有る」と。

 彼はその話を噂を信じ、フェイヨンを訪れたのだった・・・・・




 しかしフェイヨンに来たのは良いが、何処に老人が居るのかが分からない。
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 無論何処の町も案内をする兵士は居るが、いかんせん個人を探すには無理が有るだろう。

 「仕方が無い。そのへんに居る人に尋ねるしかないか・・・」
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 「すみません。アサシンの相談に乗ってくれる老人が居ると聞いて来たんですが、何かそういった話を聞いた事は無いでしょうか?」

 ・・・・・反応が無い。やはり噂は噂でしかないのだろうか。

 しばらくすると座ったまま寝ているように見えたアサシンが口を開く。
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 「おぉ・・・ありがとうございます!(起きてたのかこの人・・・)」

 礼を言うとすぐに辺りを見回す。
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 確かに道具屋は近くに有った。ここに違いない。

 中に入るとやる気の無さそうな販売員が目につく。

 「あの・・・」

 表で言われた事をそのまま伝える。すると
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 やはりこの建物の中に!?

 耳を澄ませばすぐ近くの部屋で何かを砕いている音がする。あの部屋だ!!
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 ・・・あの人が・・・
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 『・・・誰だ?』

 「突然の訪問申し訳有りません。アサシンの悩みを聞いてくれるという噂を聞き訪ねてきました・・・」

 『・・・』

 しばらく老人は物思いにふけるように天井を見つめる・・・

 やがて静かにこう言った。

 『私で良ければ話を聞こう・・・』


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 「私には悩んでいる事が有ります。これに関して・・・」

 私は持っていた物を引き抜いて老人に見せる。


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 『TC・・・だな。これがどうかしたのかね?』





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 「実はこれを売ろうと考えているんです。新しい武器を作る為に・・・」





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 『TCも一つの特化なんだが・・・まぁ売るのも個人の自由。ではある・・・しかし本当にそれを手放してしまっても良いのかな?』





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 「えぇ・・・実はそれで悩んでいるんです・・・」

 「私がニ刀型なのも有りますが。あまり使う機会が有りません。」

 「それに巷ではTC自体をあまり必要としない傾向が目立ってきていますし、特化さえ有ればもうTCは無くてもどうにかなるんじゃないか。そう感じているんです。」

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 『時代は変わる・・・か。』








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 「教えて下さい・・・TCとはどんな武器なのか。そして本当に必要なのかを!」





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 『必要かどうかと言われれば・・・やはり人によって違う。厳密に応える事は不可能だ。』

 『様々な特化武器は有る。だがTCにはどんな特化にも勝る事が有る。』





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 「やはり必中であるクリティカルを量産する事でしょうか?」






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 『まだまだだな。若きアサシンよ・・・』

 『確かにそれは一理有る。』

 『が・・・それよりも重要な事が有る。』




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 「重要な事・・・?」







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 『TCの一番の利点。それは・・・』

 『決して自分を裏切らない事だ。』




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 「裏切らない?・・・どういう意味でしょうか・・・?」






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 『確かに相手や狩場に応じた特化の方が強力では有るだろう。しかし・・・』

 『どんな相手、どんな場所でも選ばずに戦う事が出来る。』

 『決して強くは無い。がね』

 『言ってしまえば汎用性のみを追及した物。だがその汎用性こそが最大の特徴であり、他の特化の追随を許さない所。私の言った意味が分かるかね?』

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 「何となく分かる気がします。」





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 『いつか本当に分かる時が来る。』

 『どうしようもなくなった時。数有る特化の中で手にするのがTCだという事を・・・』



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 こうして私は悩んでいた事に一つの答えを見つけ、フェイヨンを後にした。

 私にもいつか来るのだろうか。その日が・・・・・

 いや、来るに違いない。





 私が今手にしているTCは今は亡き師匠から譲り受けた物。

 武器が命。それが師匠の口癖。

 亡くなる前に自身の持ち物を全て処分されたそうだが、このTCだけは処分せずに持ち続けていた。

 師匠は何を考え、どんな思いを込めてこのTCを持ち続けていたのだろうか。

 


 結局特化武器を作るという考えは消えてしまい、私は今日もTCを振り続ける。

 自分を決して裏切らない武器。その本当の意味を理解する為に。
by ein_1935 | 2006-09-18 21:42 | RO